ショタ・ラブドール 宇崎ちゃん騒動に思う Twitterは2ちゃんねるじゃない/ネット民には新しいインフラを

表題の件。

発端はTwitterで、はてなホットエントリーでは賛否入り乱れて結構な論争になった。

 

わしとしてはショタ・ラブドール、宇崎ちゃん全然良いじゃん、と思ってる派なので、容赦なく刀を振り下ろしてくる批判派に、反射で反論のコメを残したりもした。

かの人々の振り下ろす刀はギロチンを思わせた。

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ネット民という人種がいた。今もいるけど。

2004年まで隆盛を極めた2ちゃんねるは、主にネット民のたまり場だった。

一般人も来るには来たけど、好きなアーティストの板で情報収集とか、そんな使い方が一般的だったと思う。少なくともニュース速報には常駐していなかった、はず。

2004年にひろゆき2ちゃんねるの代表を退くと、潮が引いたように2ちゃんねるは廃れていった。

わしなんかインターネットがある限り、その主役は2ちゃんねると思っていたので、まさかこんな勢いであっという間に衰退する日が来るとは思わなかった。当時は。

あれはなかなかショッキングな体験だった。

 

2006年頃からmixiが大流行した。

日本でSNSといえばmixiだった。今では信じられないが。

始めは本当に招待制で、かなりclosedなサービスだったが、そのうちインターネットをさわれる程度の人なら誰でもアカウントを持つようになり、そして誰でも参加できるオープンサービスになった。

オープンサービスとはいえ、日記を見るのは基本マイミクだけだったので、日記が国を上げての大炎上みたいなことは、記憶する限りまず無かったと思う。

そういう意味で、mixiはまだclosedなサービスだった。

 

そして、ブログブームが来ると、辻希美とか小倉優子とかほしのあきとか、今で言うところのインフルエンサーのはしりみたいな人たちが現れた。

彼ら彼女らのエントリーは、たまに大炎上して、yahooニュースなどで取り上げられるようにもなった。

大体2008年ぐらいからだと思うけど、ここにきて炎上という文化が日本に定着したといえる。

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ちなみに、元祖炎上芸人・矢口真里さんの事件は2013年5月下旬だって。

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2ちゃんねるはもう完全に廃れていたけど、2008年ぐらいから、同じくやるおや、キニ速、なんJなどのまとめブログが流行した。

ここは完全にネット民の安住の地で、件のショタ・ラブドール事件も、宇崎ちゃん事件も、まとめサイトならば美味しいネタとして、うまいことジョークにされていたであろう。(見てないけど、多分されてる)

 

さて、Twitterであるが、サービスの開始は2007年だった。

開始から5年ぐらいはまだネット民の居住区で、ネットミームやらが跋扈していた。

2012年ぐらいから、芸能人などが宣伝などに使えることに気づきだし、流れで一般ユーザーへと拡大していった。

それから10年が経ち、twitterは全国民、とまでは言わないけど、国民の6割ぐらいがアカウントを所有するほどの巨大インフラになった。

 

表題の問題の本質はここにある。

今やTwitterはネット民だけのものではないのだ。

一般ユーザーを交えた、巨大インフラになったのである。

 

ネット民とロリコンは親和性が高い。

ネット民とショタコンは親和性が高い。

ネット民と2次元巨乳は親和性が高い。

ロリコンショタコンや2次元巨乳と親和性が高くないネット民はフェイク。もしくは一般ユーザー。

 

思うのだけど、ショタ・ラブドールを叩いてる人って、自分の中にショタコンが無いんだよな。

はじめに小児性愛への嫌悪ありきなんよ。

小児性愛への嫌悪→犯罪を助長すると論理を付加。

小児性愛への嫌悪→性衝動を公言するのはいけない、と論理を付加。

って具合でモノを語っているから、いくら理屈で反論しても、多分腹に落ちることって無いと思うんだ。

 

わしもついつい反射で反論をコメントをしてたりしてたけど、彼ら彼女らに物を言うのがものすごい徒労に思えてきて、最近はその手の記事は面倒くさくて読んでない。

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わしはある種のニヒリズムに着地したけど、これらの論争を続ける人たちを別に馬鹿にしていないし、こういう問題にはこう、あぁいう問題にはあぁ、と問答のテンプレートを作成して欲しいとは思う。その行いは尊敬する。

めんどくさいと思うけど、そういう行動に情熱を傾けられる人っているんだよね。

あるいはそれって学者の仕事なのかもしれんけど。

 

でまぁ、テンプレートって話で言うと、性の問題に関してはゾーニングゾーニングとよく言われる。

実に発言の場のゾーニングが必要なのであって、ネット民にはTwitterに代わるインフラが必要なのかもしれない。

マストドンがそれにすごく近づいたけど、アレ導入するのすごい手間なんだよね。

ja.wikipedia.org

やっぱりgoogleプレイで検索して見つけて、タップ3回以内に使えるサービスじゃないと、さすがに人を選びすぎる。

マストドンって、システムが分かる人にとっては(想定されるSNSの問題を色々解決できる)すごいよくできたサービスらしいのだけど、わしには何が良いのかさっぱり分からんかった。

 

まとめ

今世界一ネット民に必要なのは、Twitterに代わる新しいたまり場なのです。

ネット民はTwitterに代わる新しいたまり場を世界一欲しています。

Twitterに代わる新しいたまり場がいらないネット民はフェイク。

 

補論

はてなホットエントリーを見てると、ノリがあまりにもリベラルなのでついていけないことが多々ある。

それは時代の流れで、コンプライアンス意識やマイノリティーへの配慮が高まったとも言えるのかもしれないけど、一方でショタ・ラブドールを容赦なく叩く人もいて、それを返す刀で反論する人もいて、なんというかなかなか様々、カオス、百花繚乱です。

時代の流れでネットのパラダイムが変わったということもあるんだろうけど、ネット民のノリとしてはあまりにもリベラル正直まっすぐ君(さん)的で、ネタ・ジョークに昇華できていない。

多分一般ユーザーも多くいるんだろうなぁ、と思ってる。

彼ら彼女らにとっては、yahooニュースとはてなホットエントリーは同じ地平線上にあるのだ。