こないだ映画「羅生門」の4Kリマスター版を見ました。
1950年作品、ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞した作品ですね。
他に同賞を受賞した作品は「無法松の一生」と「HANABI」があります。
わしは普段全然映画を見ない人でして、映画を語る言葉をあまり知らないのですが、こんな破天荒な映画だったのかとびっくりしました。後半からの演出と、俳優さんたちの演技が実に素晴らしいです。
映画で破天荒というと、わしの引き出しにはタランティーノと時計じかけのオレンジしか無いので、まぁタランティーノを彷彿しました、と言っておきます。タランティーノを彷彿と言うか、黒澤明のほうが先ですけど。
さて、この映画、映画マニアの人が見たらわしの100倍とか1,000倍とか見どころを発見して、分析したり、感心したり、感動したり、大いに楽しむことでしょう。
わしはそれを羨ましく思います。
一方でこんな人はどうでしょう?
映画は流行のものはボチボチ見る。が、活字の本を読む習慣はない、あるいは活字の本を読むほどの知性が無い。映画に関する論理的な知識はなく、評論したりすることも、そもそもしない。
この人が映画、そうですね、例えば「アベンジャーズ」としましょうか?アベンジャーズを見たらめっぽう面白くて、興奮した。良いな良いなと思った。
さてこの場合、前者の喜びと後者の喜び、どちらがより良い喜びなのでしょうか?
例えば甘さだったら糖度という基準があります。
糖度は機械で測定ができるので、ふたつの品種のいちごを、どちらがより甘いかを比較することができます。
なんなら、いちごとスイカを比較することもできる。
しかし喜びといった感情には測定方法がありません。
というかおそらくですが、喜びってそもそもなんぞ?って事自体が、科学的によく分かってないのではないのか?と想像します。
社会学者なら笑顔の数とかなんとか、擬似的に測定化する基準を考えるかもしれない。
幸せホルモン、セロトニンの量を測定する方法もあるかも?
でもそれは近似的な現象を測定しているにすぎず、喜びそのものを数値化し、測定しているわけではありません。
さて、ここでもう一度元の質問に戻ります。
前者の喜びと後者の喜び、どちらがより良い喜びなのでしょうか?
難しいですね。映画に深い造詣があろうとなかろうと、映画を見て面白いと思ったら、思った人の勝ちのような気がします、なんとなく今日のわしの気分だと。
去年神経をぽぽぽぽーんして、会社を辞めて、実家に帰ってきました。
今は毎日近所を散歩しています。
小学生の頃の同級生の家の前を通ると、彼の車と思わしき、新車(だと思う)のトヨタ・アルフォードが停まっています。
↓この車
新車で買うと、おそらく3,500,000円~4,500,000円くらいする車です。
一方わしも今後の人生は家があるグンマーでと思っておりまして(もう東京で家賃を払うのが嫌になったから)、生活必需品であるところの車を買いました。中古の日産noteです。
6年落ちで、諸経費諸々込みで1,000,000円しませんでした。
写真はカーセンサーから拝借しました。わしの車じゃありません。
noteは非常に良い車で、乗っていて満足しています。いや、本当に。
でも本当はC-HRが欲しかった。
X-TRAILが(高くて)ダメでも、ジュークが欲しかった。
全部高いから諦めた(´Д`)めう
まぁ、車に金を使わない分、DTMの機材やらCDやらAV関係(エッチじゃない方)にどうせ金を使うので、それはそういう選択をしたわしの勝手なのですが。。。
ポピュラーミュージックとファッション性が切り離せないように、車とステータスも切り離せない関係にあります。
東京の若い人だとピンとこないかもしれないし、わしも今までそういう事はあんまり考えないで生きてきたけど(そもそも都内だと駐車場代が払えないから車を持てない)、いざ自分で車に乗るようになると、気にならないわけではありません。少しは、だけど。
家の周りやスーパーの駐車場とかで、C-HRとかX-TRAILとか見ると、ちょっと寂しい思いがしないでもないですね。
で、ここからゲスい話になるのですが、わしは高校は県内イチの進学校に通い、大学も有名大学を出ました。海外赴任の経験はありませんが、TOEICはスコア805あり、ビジネス英語で困ったことはありません。ぶっちゃけ英語ペラペラです。
一方前述の同級生は偏差値40台前半くらいの高校に通い、そこから専門学校にでも通ったのか、そのまま就職したのか知りませんが、地元で働いているようです。奥さん子供がいる気配は家からは感じないかな?
で、わしが中古のnoteで彼が新車のアルフォード。
いやー、やっぱり実家ぐらしは太い。
まぁ多分彼には他に金がかかる趣味がないとか、子供の学費が必要ないとか、そんな理由もあるんだろうけど。
家賃払う必要がなくて、地道に生きている人はやっぱり強いです。
旧帝・早慶を卒業しても、下位10%だか15%だかは年収300万円未満だとか、そんならしいです。
わしがたまたまそこにスポンと落ちたと言うだけで、実はわりとありふれた話だったりします。
有名大学に入るためにすごい勉強もしたし、英語を話せるようになるためにすごい努力もしましたけどね。
ありふれた話なんですけど、あんまり良くない方の当の本人になると、それなりに辛いなぁと思う時もあるのです。面白くないなぁ、と感じる時もあるのです。
そうそう朴念仁よろしく気にしないでばかりも生きていけない。
メンヘラ辛い(´Д`)めう
まぁ世の中なにが幸せだか分からないよね、って話で。
追記
社会人ななってからの20余年で、アルフォード4台くらい買える程度には家賃を払ってきた。
もう家賃嫌だ(´Д`)めう