PCを使っていると、「なんだか最近動作が重い」「ソフトのインストールができない」と感じることがあります。
そんな時にまず疑うべきは、Cドライブの容量不足です。
Cドライブは、Windowsやアプリの多くがインストールされている重要な領域。
ここがパンパンになると、パフォーマンスの低下だけでなく、更新やインストールの失敗など、さまざまな問題が発生します。
今回は、「何がそんなにCドライブを圧迫しているのか?」を調べるための便利なツール「WinDirStat」を使った分析方法をご紹介します。
WinDirStatって何?
WinDirStat(Windows Directory Statistics)は、ハードディスク内のファイルとフォルダの使用状況を視覚的に表示してくれる無料のツールです。
容量を多く使っているファイルやフォルダが一目でわかるので、不要なファイルの発見や整理に非常に役立ちます。
インストール方法
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インストーラーをダウンロードして実行
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画面の指示に従ってインストールを完了
インストールは数分で完了します。特に難しい操作はありません。
使い方:Cドライブをスキャンしてみよう
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WinDirStatを起動すると、スキャン対象の選択画面が表示されます。
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「個別のドライブ」を選択し、「C:」にチェックを入れて「OK」をクリック。
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スキャンが始まり、数分間待つと結果が表示されます。
結果の見方
WinDirStatでは、3つの情報が同時に表示されます。
① フォルダツリー(左上)
容量の多い順にフォルダがリスト表示されます。ここを見れば、どのフォルダがCドライブを多く使っているかがすぐに分かります。たとえば、
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C:\Users\ユーザー名\AppData\...
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C:\Windows\Installer
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C:\Program Files
などが上位に来ていることがあります。
② ファイル拡張子別統計(右上)
.iso
, .tmp
, .log
, .mp4
など、どの種類のファイルが多くの容量を使っているかを確認できます。動画や一時ファイルが圧迫していることも。
③ ビジュアルマップ(下部)
カラフルなブロックでファイルの大きさを表現。大きな四角をクリックすると、該当ファイルの場所がすぐに分かります。たとえば巨大な.zip
ファイルや使わないISOファイルが見つかるかもしれません。
よくある容量圧迫の原因
1. AppDataフォルダ
アプリのキャッシュや一時ファイルが溜まる場所です。中には数GBに膨れ上がるものも。直接削除は注意が必要ですが、アプリの設定やクリーニングツールを使って整理できます。
2. Windows Update関連ファイル
Windowsの更新に使われたファイルが残っていることがあります。**ディスククリーンアップ(管理者として実行)**で安全に削除可能です。
3. 不要な動画・ISO・圧縮ファイル
ダウンロードした後そのまま放置していることも。WinDirStatならすぐに見つけられます。
削除時の注意点
WinDirStatは「調べるツール」であり、直接ファイルを削除もできますが、システムファイルやアプリ関連の重要なデータを消さないよう注意が必要です。
「これは本当に不要か?」と自信がないファイルは、まず調べてから消すのがおすすめします。
怪しい場合は、ゴミ箱経由で削除したり、バックアップを取ってからの作業が安全です。
まとめ
Cドライブの容量不足は、PCトラブルの原因になります。
しかし、何が容量を使っているかを把握できれば、対策はそれほど難しくありません。WinDirStatを使えば、目で見てすぐに「どこが問題か」が分かります。
まずはWinDirStatでCドライブをスキャンして、本当の原因を突き止めてみてください。思わぬところに大容量ファイルが眠っているかもしれません。
もっと効率よくPCを使うためにも、定期的なディスクチェックと整理、ぜひ試してみてください!