2018年1月版 AI 投資信託 運用実績比較! deep learning ディープラーニング

昨年の7月にAIを用いた投資信託についてのエントリーを書いてみました。

書いた当初は相当バズるんじゃないのかと思って、ドキドキしていたのですが、そんなことは全然なく、肩透かしを食らったような気分でした。

 

ところがこちらのエントリー、ここ3ヶ月ぐらいですごい読まれるようになってきて、検索順位が上がったのか、世間の関心が高まったのか分かりませんが、需要はあるようなので、2018年1月の最新版を書いてみようかと思います。

 

まず現在のAIを用いた投資の状況をサマリーでお伝えします。

詳しくは、前回のこちらのエントリーをお読みください。

 

www.yutanyan.com

 

さて、前回のエントリーから半年がたちましたが、新たにAIを用いた投資信託が設定されていないか、調べてみました。

SBI証券マネックス投資信託の中から探してみたのですが、以下の1本だけが新しく発売されていました。(他はAI関連企業に投資する商品)

 

One-AI(人工知能)活用型世界株ファンド

www.am-one.co.jp

こちらの商品ですが、投資先は主に海外の株式。主としてAIが銘柄を選別し、そこにファンドマネージャーが企業のニュース、ファンダメンタルズ等を勘案し、最終的にポートフォリオを作成しているそうです。

完全にAI任せでない分、いささか面白みにかけるというか、ファンドマネージャーを介さないところで、どれだけのパフォーマンスをあげられるかがAI投資の醍醐味のように小生なんかは考えますので、少し残念な気がします。

一方で、最終的に人が調整するところに安心感を覚える方々もいるのでしょう。

 

申込手数料0円。信託報酬が年率1.5552%となっています。

前回紹介した2本の投資信託、及び日本株のインデックスファンドと比べると、以下のようになります。

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前回紹介した投資信託に比べ、申込手数料は抑えられているものの、信託報酬は0.3%ほど高く設定されております。

また、一般的なインデックスファンドに比べると、信託報酬が0.6%ほど高く設定されています。

 

長期投資を考えた場合、この信託報酬の差分を上回るパフォーマンスが上げられるのかどうかが、ひとつに判断基準になると思われます。

 

 

 

さて、肝心のパフォーマンスがどのようになっているのか見てみましょう。 

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出典:yahooファイナンス

上から順に

赤:y jamプラス

オレンジ:日経平均

緑:One-AI(人工知能)活用型世界株ファンド

青:AI 日本株式オープン(絶対収益追求型)

 となっております。

 

見た通り、一番パフォーマンスが良いのがyjamプラスです。

1年で約30%の伸びを示しており、約25%の伸びの日経平均を5%アウトパフォームしております。

日経インデックスとの手数料と信託報酬の差が、約2.1%なので、この1年を限ってみればyjamプラスの方が良い結果を得られたと考えて良いと思います。

中長期で見た場合、信託報酬の差分の約0.1%を超えてパフォーマンスを出せば良いので、今後も日経平均をアウトパフォームすると判断するならば、投資を検討する価値がありそうです。

 

One-AI(人工知能)活用型世界株ファンドは設定が2017年10月なので、単純比較は出来ませんが、この間の伸び率が約10%。同期間で日経平均が18%の伸びを見せていることを考えると、ずいぶん見劣りする感があります。

ただ、まだ設定来の期間が短いので、今後どのようになっていくのか、注目していく価値はあるとおもいます。

 

一番パフォーマンスが悪いのがAI 日本株式オープン(絶対収益追求型)で、この一年間ではほとんど伸長しませんでした。

手数料が高いことを考えると、投資対象としてはかなり厳しいような感じはいたします。

ただ、yjamプラス日経平均が下げる局面で、AI 日本株式オープン(絶対収益追求型)の下げ幅は小さいようにも見えますので、今後もし大きな下げ局面がきた時にはひょっとするとリスクのヘッジにはなるかもしれません。

しかし、その下げ局面で伸長しているようにも見えないので、絶対利益追求型、と謳われると、うーん、どうだろう?という気もいたします。

 

なお、上記評価は直近一年の結果に対する評価であって、過去の運用成績は、将来のパフォーマンスを保証するものではないことをあらかじめご理解いただきたく思います。

 

ここ数ヶ月の小生のエントリーに対する関心度の高まりなど、AI投資に対する世間の関心は高くなってきているのだなぁ、と感じている次第です。

投資の世界ではすでに AI対AIの戦いの場になっているのかもしれませんね。

そんな時代に私達がどのように対応できるのか、引き続き注目していきたいと思います。