1929年、いわゆるブッラクマンデーが起こった年の有名な逸話。
当時株式投資で大儲けしていた、ジョン・F・ケネディーさんのお父様にあたるところのジョセフ・P・ケネディーさん。
氏が株価暴落の少し前、通勤前に靴磨きをしてもらったところ、靴磨きの少年から、「おじさん、◯◯の株を買いなよ、儲かるよ?」と言われたそうです。
これを聞いたジョセフ・P・ケネディーさんは、こんな少年が株の話をするとなると、もうこれ以上新しい株の買い手はいないぞ?と考え、見事ブラックマンデー前に株を売り抜けて大暴落を逃れたという。
相場の格言に「バスの最後の乗りてにはなるな」というものがあります。
まず小生なり、これを読んでくださっている諸氏が株を購入したとします。
この後にこの株はもっと上がりそうだ、と考える人がいて、同じ株をより高い値段で買ってくれれば株価は上がります。次の次の買い手が現れれば、さらにあがります。
次々とバスの乗りてが増えることによって、株価は上がっていくわけです。
これが株価が上がるメカニズムです。
逆にバスの最後の乗りてになってしまうと、以後より高い値段で同じ株を買ってくれる人が現れないため、売りが進んで株価は徐々に、あるいは場合によっては急激に下がってしまいます。
小生も愛読している、ゆとりずむさんが割安優良株の記事を紹介しておりました。
さて、この記事は割安優良株が必ずしも買いでない 事を申し上げたいわけですが、ゆとりずむさんもすでに以下のように
割安だからといって値上がりする銘柄とは限リません。
割安優良株と駅前の空家は似ている - ゆとりずむ
今回ピックアップされた銘柄は、ジャスダック・名証・二部上場の比較的時価総額が小さく、売買される頻度も少ない銘柄が中心になります。そういった銘柄は、ファンドや機関投資家からは敬遠されます。好きなタイミングで売ることが出来ないからですね。その結果、安値のまま放置されているという現状にあります。
割安優良株と駅前の空家は似ている - ゆとりずむ
と、割安優良株が必ずしも買い推奨銘柄ではないことは述べられています。
ざっと国内の個人投資家が全体の25%、機関投資家(と、ひとくくりにしますが、事業投資家、外国人投資家など)が75%を占めると言われている中、その機関投資家が東証一部以外を敬遠しているので、名証などに割と多めに割安優良株が放置されているのも理屈です。
次のバスの乗りてがいないので株価が上がっていないのです。
18日の日経平均のPERが15とまだまだ低い水準にあります。
小生はおおよそPER20ぐらいが株価の理論値と理解しておりますが、ここから考えると、日本株が買われていない印象を受けます。
日経平均が買いに買われて、じゃぶじゃぶになって(PER20を超えてくるイメージ)、さて次の投資先を探そうか?という局面になれば、ジャスダックや名証にもお金が回る(バスの次の乗りてがあらわれる)可能性も高まりますが、
②米国利上げのタイミング
③アジアで大量に発行されたジャンク債の問題
などがあり、リスクオフ(株などのリスク性のある商品から現金や債権などリスクの低い商品への資産の移動)の動きが世界的に広がっており、これから当面日経平均が力強く買われる局面は予想しづらいのではないのかと思われます。
*使用者個人の感想です。
以下本当に個人的見解ですが、相場には買う相場と、売る相場と、見る相場があると言われています。
こう日経平均が乱高下しては、片手間に投資を行っているサラリーマン個人投資家がうかつに手を出すような相場ではないな、と感じます。
いわゆる見る相場ですね。
もしくは中期的なトレンドして、下がる相場のようにも見えるので、売る相場かもしれません。
日経平均が大暴落した8月24日に18億だか稼いだと言われる、cisさんみたいな相場師には胸熱な鉄火場かも知れません。
いずれにせよ、現在株は力強く買われる局面ではないように思われます。
例え割安優良株であっても、次のバスの乗りてが見えないような状況であれば、必ずしも買い推奨ではない、と思われるのです。
*投資は自己の判断と自己責任で(*'v`)♪