お名前.comに勝手にレンタルサーバーを契約された 解約方法と対処 ダークパターン dark pattern

本エントリーは、2023年10月10日に書きました。

※現在は少し仕様が変わっているようですが、依然問題は残っていると考えております。

詳細は後述します。

 

2023年9月16日、お名前.comで、ドメインを取得しようとしたところ、お名前.comにレンタルサーバーを勝手に契約されました。

お名前.comの運営会社は、「GMOインターネットグループ株式会社」です。

 

--経緯--

1)

私の意図は、ブログ用にドメインを取得することだけでした。

はてなブログで利用する予定であり、レンタルサーバは必要ありませんでした。

 

2)

お名前.comでドメインの申し込みをする。

写真①は最初の画面。

右上に申し込みがあるので、クリックして先に進みます。

 

3)

写真②は次の画面。

ブログ用のドメインなので、上を選択して、次に進む。

 

4)

写真③は次の画面です。

画面左側の買い物かごに、こちらの意図に反して勝手にレンタルサーバーが追加されています。

私にはレンタルサーバーを契約するつもりはなく、そのような契約を行う意図もありませんでした。

お名前.comが、ユーザーの買い物かごに勝手にレンタルサーバーの契約を入れているのです!

 

 

5)

写真②に戻ります。

赤線部に以下とあります。

こちらの用途でドメインをご利用するにはサーバーが必要となります。
サーバーを一緒に申し込む場合はこちらをご選択ください。

つまり、この部分をクリックすると、レンタルサーバーの契約を申し込むことになります。

「Webサイト・ブログ・メールで利用する」という文言でユーザーを誘導し、気づかれないようにレンタルサーバーの契約をさせています。

 

こちらとしては、ただドメインの契約がしたいだけでした。

ブログで使用するため、単純に「Webサイト・ブログ・メールで利用する」という大きな文字を見て、その部分をクリックしました。

ところが、それがレンタルサーバーの契約申し込みに繋がっていたのです。

お名前.comは、ユーザーに誤った契約をさせるように誘導しているのです!

 

6)

写真②には、「こちらの用途でドメインをご利用するにはサーバーが必要となります」と記載されています。

しかし、例えばはてなブログ独自ドメインで使用する場合など、サーバーが不要なケースが多く存在します。

では、ブログの用途でドメインが必要で、レンタルサーバーが不要なユーザーはどうすれば良いのでしょうか?

写真②下部

もしくはサーバーを他社でご利用の方はこちらをご選択ください。

ここで正解となるのは、「その他」をクリックするです。

上段には「Webサイト・ブログ・メール」、下段には「その他」と表記されていますが、ブログ用にドメインを取得しようとする人は、普通は上をクリックするはずです。

しかし、実際の正解は「その他」であり、これは非常に分かりづらい仕様です。

これは明らかに誤契約を誘導しており、極めて悪質です。

 

ブログの用途でドメインを契約しようとする人は、「Webサイト・ブログ・メールで利用する」という文言に引かれて、上をクリックしてしまうでしょう。

わざわざ全文をしっかり読み込み、「ドメインは必要だがレンタルサーバーは不要だから下だな」と考える人はほとんどいないでしょう。

 

これは、近所のスーパーで、店員が勝手に気づかれないように自分の買い物かごに商品を入れるような行為です。

そのようなことがありえるでしょうか?

お名前.comが行っているのは、まさにそのような行為です。

 

7)

再び写真③です。

ここには「レンタルサーバー0円」と書かれています。

しかし、実際には0円なのはキャンペーンの最初の2ヶ月だけであり、その後は有料となります。最低利用期間が3ヶ月に設定されており、たとえ即時解約しても、月額1,430円×3ヶ月=4,290円の利用料が請求されます。

 

にもかかわらず、契約に至るまで、レンタルサーバーの利用料は「0円」と表示され続け、月額利用料が発生する契約であることが一度も明示されていません。

料金が発生する契約であるにも関わらず、その料金が一度も表示されないのです。

※上記は2023年9月13日の仕様です。

現在は月額1,430円と記載があります。(2024年9月2日)

 

そんなことが許されるのでしょうか?

 

8)

三度写真③です。

レンタルサーバー0円」の右側に、薄っすらとグレーでゴミ箱のアイコンが表示されています。このゴミ箱をクリックすると、レンタルサーバーの契約を削除することができます。

しかし、この段階で削除しないと、その後のプロセスでレンタルサーバーの契約を削除することができなくなります。

 

9)

多くのEコマースサイトでは、最後の決済画面で最終的な商品の削除ができる仕様が一般的ですが、お名前.comではそうなっていません。

写真④は、写真③の次の画面です。購入の最後の画面で、右上の緑の「申込む」をクリックすると、契約が成立します。



この画面まで進むと、レンタルサーバー契約の削除はできません。

最後までレンタルサーバーの利用料金は「0円」と表示されており、料金の明示がありません。

特に利用料金が明示されずに契約が進む仕様は、大いに問題があると考えられます。

※現在はこの前の画面で月額1,430円と記載がありますが、この画面まで来ると、月額1,430円の記載がありません(2024年9月2日)

 

10)

※これ以降のプロセスについては現在私では再現できません。

2023年9月13日の情報であるこにご注意のうえ、ご参考ください。

 

これでドメインレンタルサーバーの契約は締結されました。

意図せずレンタルサーバーを契約したことになってしまったわけす。

このため、解約手続きを進めると、レンタルサーバーには無料利用期間とは別に、有料の最低利用期間が3ヶ月あることを初めて知ります。

つまり、最低でも月額1,430円×3ヶ月=4,290円を支払うことになります。

また、本件はインターネット契約であり、通信販売に該当するため、クーリングオフができないことが明記されています。

ほとんどの人はここで泣き寝入りすることになるでしょう。

しかし、私は自分が意図せずにレンタルサーバーを勝手に契約させられたことに全く承服できなかったため、クレームを入れました。

 

11)

レンタルサーバーの解約の仕方。

※本件は2023年9月13日の情報であることにご注意のうえ、ご参考ください。

 

以下の3点を明記し、お名前.comホームページの問い合わせフォームとメール「server@onamae-support.jp」の両方で解約を申し出てください。

  1. 自分の意志ではなく、お名前.comが勝手にレンタルサーバーを買い物かごに入れられた、これはお名前.comが誤契約を誘導しているからだ。

  2. 契約のプロセスで、レンタルサーバー契約の削除方法が非常に分かりづらく、削除できなかった。

  3. 契約のプロセスで、料金が「0円」と表示されており、実際には最低利用期間分の4,290円が請求されるにも関わらず、その明示が一切なかった。これは問題である。

お名前.comホームページの問い合わせフォーム(ページ真ん中下あたりにあります)で対応してください。

help.onamae.com

メールアドレス

server@onamae-support.jp

 

12)

私が上記クレームを入れると、「お名前.comお客様センター(server@onamae-support.jp)」から、以下のメールが届きました。

--

お問い合わせいただき、まことにありがとうございます。
お名前.com お客様センター ◯◯です。

お問い合わせいただきました件につきまして、お申し込み画面や料金が
わかりにくかったとのことで、ご不便をおかけし申し訳ございません。

誠に恐れ入りますが、、ドメイン登録やサーバーサービスの
お申し込み手続きにつきましては、特定商取引法に定める「通信販売」
に該当するため、クーリングオフ制度の適用対象外でございます。

確認しところ「◯◯◯」のドメインの取得と同時にRSプランをお申し込みいただいていたようでございました。

このたびお申し出いただいたご事情を鑑み【キャンセル】手続きを
承りさせていただきたく存じます。

お客様からのご申請を確認次第、キャンセル手続きを進めますため、
大変お手数ではございますが、下記の注意事項を確認のうえで
下記URLより【2023年◯月◯日】までにご申請をいただきますよう
お願いいたします。

----------------------------------------------------------
【契約プラン情報】
----------------------------------------------------------
プラン名 :プラン名:RSプラン
ドメイン名:(略)

※上記は特例解約申請時に必要な情報でございます。
----------------------------------------------------------

■特例解約申請フォームURL
(略)URLが記載されていました(ゆたにゃん記)

※※※※
注意事項
※※※※

以下略(ゆたにゃん記)

 

上記のURLから解約の申し入れを行い、解約ができました。

しかし、お名前.comの気づかないうちにサーバー契約への誘導は今も続いております。

それで良いのでしょうか?

 

13)

本件は非常に悪質な案件です。そのため、国民生活センターに悪質事案として報告しました。(URLは失念しました、すみません。)

また、地元の消費生活センターにも電話で相談しました。

 

14)

本件は非常に悪質な案件です。

そのため、地元の警察に相談しました。

サイバー警察に告発したかったのですが、警察の仕組み上、告発はまず地元の警察署が窓口になるとのことです。

 

最初に生活安全課に相談し、その後、刑事課に通してもらいました。

警察署に赴き、刑事課の警察官(いわゆる刑事さん)と約2時間、本件について詳しく話し合いました。

 

相談の結果、警察としては本件を即時に刑事事件として立件することはない、とのことでした。

契約時の説明(写真②)からも分かるように、本件にはさまざまな抜け穴や口実が巧妙に組み込まれており、刑事事件として立件できないように作られているとのことです。

 

例えば、ハンバーガーのメニューの写真と実際に提供されたハンバーガーに幾分かの違いがあったとしても、それだけで刑事告訴することはできません。

これは、ウソのメニュー写真の提示とはならないからです。

 

お名前.comのサイトも、おそらく弁護士のチェックが事前に入っており、即時に刑事事件として立件できないような仕組みになっていると思われます。

また、刑事事件から逃れるための文言が分かりにくく散りばめられている可能性もあります。

 

とはいえ、それでいいのでしょうか?

この極めて悪質な商法は刑事事件として罰せられるべきであり、社会的制裁を受けるべきだと私は考えます。

 

15)

刑事事件として立件できない場合、民事訴訟を起こすことが考えられます。

被害者の会を結成して、集団訴訟を起こすなどです。

 

16)

刑事事件にならなかったから、それでいいのか?

刑事事件にはできなかったものの、お名前.comがユーザーの意に反して誤契約に誘導しているのは明らかだと思います。

 

刑事事件にならなかったからといって、それで済むわけではありません。

お名前.com(GMOインターネットグループ株式会社)の手口は非常に悪質で、私は詐欺である(ダークパターン・dark pattern)と考えています。

 

私がレンタルサーバー契約の解約に至ったりましたが、泣き寝入りしてお金を支払ったユーザーが多数いると思われます。

また、契約したことに気づかず、使ってもいないレンタルサーバーの利用料を毎月支払っているユーザーも多数いるのではないかと推測されます。

 

私は、お名前.comの販売手法に問題があること、また警察にも相談済みであることをお名前.comに申し出ています。

しかし、お名前.comのウェブサイトの作りは現在も、サーバーの誤契約を招く仕様になっています。

 

そのため、被害は増え続けているのではないかと考えられます。

よって、集団訴訟などで損害賠償の可能性も十分にあるのではないのかと考えています(手間がかかるので、私はやりませんが)。

 

本当に嫌な気分にさせられ、憤懣やる方ない思いです。

多くの時間を無駄にしました。

 

悪質なお名前.com(GMOインターネットグループ株式会社)の仕様が改善され、これまでの被害に対する補償がなされることを強く望みます。

 

また、悪質なお名前.comの商売のやり方(ダークパターン Dark Pattern)が広く世間に知れ渡り、注意喚起となることを願っています。

これは、刑事事件としても捜査され、起訴されるべき問題だと思います。

--2024年9月2日追記--

1)

このエントリーは2023年10月10日に書きました。

しかし、お名前.com(GMOインターネットグループ株式会社)に訴えられると面倒なことになるかもしれないと思い、公開を控えていました。

 

ですが、お名前.comの悪行を見過ごしていることが、私の心にずっととげのように刺さり続けていました。

 

現在、お名前.comのサイトを確認してみると、以前よりは改善されていますが、それでもなお、レンタルサーバーの誤契約を誘導する仕様が残っています。

(ダークパターン dark pattern)

 

現状、インターネット上では本件に対する解決方法の情報がないようです。

 

それどころか、Googleで検索すると、

「お名前ドットコムの取り消し方法は?」

という見出しに、「【解約申請のキャンセル方法】」というお名前.comのFAQページが表示されます。

解約のキャンセルは継続じゃないか!

取り消しの逆だ!

というひどい状態です。

 

これでは今も被害者が出続けていると思い、ユーザーに対する解決策の提示と、遵法意識の薄いお名前.comへの批判の意味を込めて、本エントリーを公開することといたしました。

 

2)

現在は少し仕様が変わっているようですが、ブログ・ホームページの用途でドメインを申し込むと、勝手に買い物かごにレンタルサーバーが追加されるのは改善されていません。

 

2024年9月2日時点では、レンタルサーバが追加されました、との表示が出る仕様になったものの、こちらが申し込みをクリックしたわけでもないのに、買い物かごに勝手にレンタルサーバーが追加される仕様のままです。

それが問題なのです。

 

ウェブサイトでユーザーを意図せずに購入契約に誘導する手法は、「ダークパターン」(dark pattern)と呼ばれます。これは、デザインやユーザーインターフェースを巧妙に操作して、ユーザーが本来意図していない行動を取らせる手法の一種です。

お名前.comの手法は「ダークパターン」であると私は思います。

 

3)

1年前に登録したドメインの更新が近づき、やめてもいいやと思って放ったらかしにしていたのですが、自動更新されていました。

申込時に399円だったドメインの更新料が、2177円でした。

これは放していた余も悪いのですが(自動更新は一般的なドメイン管理の提供仕様でしょう)、もう解約しよう。

 

4)

【重要】[お名前.com]「サービス維持調整費」に関するお知らせ

というタイトルのメールがよく届くのですが、内容がよく分かりません。

おそらく、値上げに関する通知だろうとは思うのですが、困ったものです。

 

5)

現在、「yutanyan.com」のドメインはお名前.comで管理しています。

以前、「【重要】不正ログインへのセキュリティ対策について」というメールがよく届いており、メール内のリンクを踏むとなぜかドメイン契約期間の延長画面に飛ばされていました。

よく分からずに操作していたら、5年分のドメイン契約がされてしまいました。

 

 

もうドメイン管理は他の会社に移そうと思います!

お名前.comとはこれ以上付き合いたくありません!