ここ10年で読んだ中で、一番のすご本が「データの見えざる手」です。
わしも過去記事にしています。
本の要約はこちらがよくまとまっています。
上記より抜粋。
①ウェアラブルセンサ技術を活用して得られる大量データは、これまで科学の対象とならなかった経済活動や社会現象を科学的手法で解析することを可能にする。
②人間行動や社会現象に関する計測データの統計分布の殆どがU分布に従う。つまり、人間は自分の意思で自由に行動を決めていると考えているが、実際は自然法則に縛られている。
③人の幸せはウェアラブルセンサで測ることができる。また、幸せは人から人へと連鎖的に伝染する。
④膨大なデータの背後にあるパターンや法則性を明らかにし、そのデータの元となるモデルを逆生成する、いわば「自ら学習するマシン」は、今後社会におけるサービスとその中での人間の役割を大きく変える。
日立ではすでにこのウェラブルセンサーを事業化しています。
簡単に言うと、従業員にウェラブルセンサーを装着してもらい、個々人の動きをデータ化して分析します。
そして、個々人やチームの業績がより上がるように、行動のアドバイスをAIがマネージャー等に送るという仕組みです。
このシステムを使用したチームと、使用しなかったチームを比較すると、受注達成率に27%の差がついたそうです。
また、「ハピネス関係度」が54%も向上したそうです。すごいですね。
このシステム、今はBtoB(法人営業、会社への販売)向けに展開されているようですが、これ個人がプライベートで使えるようになったら超便利だなぁ、と思うのです。
日立はBtoBに優れた会社ですが、重厚長大なインフラ産業に強く、人事みたいなソフトの領域はあんまり得意ではないだろうなぁ、と思っていました。
まぁ生産性の向上ですから、生産そのものも含まれますが、オフィスワーク、営業、研究開発など、ものつくりだけでなく、知識労働や情緒的な労働の領域も多分に含まれるわけです。
ですから、ソフト領域に強く、またBtoCへの展開に向けて、矢野さんスピンアウトして新しい会社作れば良いのに。。。と思ってました。
ビジネスモデルとして、それこそgoogleやスタートアップが飛びつきそうなモデルなので、そういったお誘いは山ほどあったのではないのかと想像します。だからまぁ、言うだけ野暮なんですけど。。。
(あとgoogleってものつくりがすんごい下手よね。NexusとかNexsusとかNexsusとか)
して、そのウェラブルセンサーの事業ですが、日立が新会社を設立することになったそうです。
記事を読むと、まだBtoBの展開を主眼に置いているようですが、BtoCへの展開もやりやすくなったのではないのかと思います。
ワンチャンあるといいなw
apple watchみたいなウェアラブルデバイスはかなり普及してきましたが、キャズムでいうと、まだアーリーアダプターの段階かなぁ、と思います。
矢野さんのウェアラブルセンサーが広く市井に普及することを望んでいます。
つかわしが欲しい。
幸せになりたいもの。
心の平穏が欲しいもの(´Д`)めう
最後に、以前矢野さんからこんなお言葉をいただきました。
その節はありがとうございました<(_ _)>
AIがメンターとなる。これは現実になりつつあります https://t.co/afeQvWVium
— Kazuo Yano 矢野和男 (@kazuoyano) 2016年4月17日