遅れに遅れた離職票がやっと発行されて、こないだハローワークに行ってきました。
高崎のハローワークで雇用保険の申請後、7日間の待機期間を経て、雇用保険の説明会へ群馬ポリテクセンターへ行ってきました。
このポリテクセンターですが、求職者や在職者の方向けに職業訓練を提供している施設になります。
テキスト代とか若干実費がかかりますが、基本的に無料です。
リンク:独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構(ポリテクセンター)
実は2月に解雇の通告を受けたときからこの施設はハローワークを検索して知っていて、どんな訓練を受けられるのだろうと見てみたのですが、残念ながらというべきか、なんでなの?というべきか、プロミングの講座がほとんどありません。
群馬のポリテクセンターでは、専門の講座はひとつもありません。
ポリテクセンター群馬で行っている講座を見てみると、こんな感じです。
◯CAD/NC技術化(6ヶ月)
◯マシニングCAD科(6ヶ月)
◯CADものづくりサポート化(6ヶ月)
◯電工テクノサポート化(6ヶ月)
◯電気設計技術化(6ヶ月)
◯デジタルエンジニア科(6ヶ月)
スマート制御システム科(6ヶ月)
どれも受講期間6ヶ月とがっつり講習が受けられます。
6ヶ月間の技術訓練をすれば、次の就職につながる可能性はかなり高まると思われます。
実際マシニングCAD科は、受講生の平成27年度の再就職率が100%なのだそうです。
ただこれらの講座、パンフレットを見る限り、デジタルエンジニア科でC、スマート制御システム科でjavaを、それぞれの科目向けに幾分講習を受けられるらしいのですが、いわゆるITエンジニアを育てるための講習ではありません。
ポリテクセンターのホームページから、全国の職業訓練の検索が出来ます。
こちらのページに、認定コースの分類がされているのですが、その中に「IT分野」とあり、(この講座が目指すであろう)主な職業例としてWEB系ソフトウェア開発技術者、サーバ管理者、システム管理者、ネットワーク技術者とあります。
いわゆる私達がITエンジニアと呼ぶ職種を目標として設定されているわけですね。
次にそれではということで、こちらのページの検索から、ITで検索をかけてみました。
結果、いわゆるITエンジニアへむけた職業訓練としてヒットしたのが以下の2件だけでした。
◯webシステム構築科(愛媛、鹿児島)
◯IT・webクリエイター養成科(宮崎)
他にもいくつかの講座がヒットしたのですが、内容はexcelやらwordが使いこなせるようになる、レベルの講座でした。ITエンジニアというのはちょっと(全然)足りない感じがします。
ちなみに、検索ワードを「JAVA」に変えて検索をかけてみたのですが、同様にexcel、wordレベルの講習がいくつかヒットするだけで、「java」で検索をかけるとひとつもヒットしないという、え?マジですか?って驚いてしまうような結果でした。
なんですかね、ポリテクセンター。もうとにかくものづくりがしたくてしょうがないんですね。
そりゃあCADや電子制御の技術を学べば就職できるとは思います。
ただ今の御時世、プロミングの講座がほとんどないというのはいかがなものかと言いたくもなります。
44歳無職ヒキニートですが、小生は以前のエントリーでも書いたとおり、ほとんどプログラミングの経験はありません。
ありまえんというか、ITエンジニアとしてやっていけるほどのスキルはありません。
それでも、44歳未経験ですよ?、それでも転職サイトから来るスカウトの約6割ぐらいがITエンジニア職になります。(残り1割がタクシー業界で、2割が東建コーポレーションで、その他1割って感じです。辛い)
で、募集要項を見ると、圧倒的にPHPかjavaの開発経験を求めています。
あとはサーバ管理ができる人もかなり重宝されてるみたいです。
ITエンジニアの人材不足はずっと言われていることですが、経済産業省の調べによりますと、現在ITエンジニアは17.1万人不足していて、2030年には78.9万人足りなくなると予想されているそうです。
海外からより多くのITエンジニアを受け入れやすく、ビザの要件を緩和しようなんてニュースもよく見るようになりました。
小学校にプログラミング教育を取り入れようなんて話も議論されている昨今です。
ポリテクセンターでプログラミング講座がこれほどないのはさすがにありえないと考えてしまいます。
本当にモノヅクリが大好きだな、お前ら。
とか、温厚な(?)小生でも思わず毒づきたくなります、正直。
ポリテクセンターの管轄は厚生労働省と思われますが、現状の改善を強くのぞみたいです。
現在グンマーに住んでいる小生から見ると、ITエンジニアのスキルがあるって、東京に出るチャンスが格段に広がるって事なんですよね。
東京に出れば幸せかと問われれば、人生一度ぐらいは首都圏を経験してみても良いんじゃないのか?と思います。
特に若い人は東京に出る経験は良いんじゃないのかな?大方の場合。
それから、ITエンジニアって、きちんとスキルがあればそのスキルはポータブルなので、嫌なら会社辞めちゃうとか、お金をためて1年遊んでまた就職するとか、そういう自由度は他の職業に比べてずいぶん高いのではないのかと思います。
人生の自由度が高まることは、おおよそその人の幸福度もかなり高めることになると思いますので、あながち悪くないのではないのでしょうか?ITエンジニア。
余談ですが、雇用保険の説明会終わったのがお昼前でした。
ちょうどお昼の時間ということで、今受講中と思われる方々が、何人か建物内のラウンジでお昼を食べていました、わりと若い女の子多かったですよ。ふふふ。
java、PHPの講座があったら小生も前のめりで受講するのですけどね。
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2018年4月21日追記。
なんらかんらで、1年強ニートをやって、いろいろ求人を見ましたが、以下の点を追記させていただきます。
ポリテクセンターでの職業訓練ですが、CADか組み込み系が断然有利だと思います。
グンマーだとこんな感じ。
実際、訓練期間中に就職先が決まってしまうことが非常に多いらしいです。
(受講者の9割以上が訓練中に内定が出るみたいなイメージ。ポリテクセンターと企業にパイプがあって、訓練期間中に企業に紹介しているみたいです)
巷間IoTの広がりにより、組み込みエンジニアの求人がこの1年でも激増しているように感じています。
転職サイトで40代、50代が活躍している求人!
みたいな特集を見ると、ほとんどが住宅営業なのですが、組み込みエンジニアの求人も少なからずあります。
これからアラフォーがエンジニアを目指すのなら、JavaよりもむしろC言語の方が有利かもしれません。
もちろんやりたい仕事にもよるので、そのへんも勘案の上、ご検討いただきたい次第ですが。
参考になれば幸甚です。
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2018年9月1日追記
採用業務をするようになってつくづく思い知りました。
組み込み制御系一択です。
きちんと技術があれば、30代で600万は珍しくないですし、若い人ならそこそこの技術でも大手自動車メーカーやらその他製造業がこぞって採用してくれます。
超売り手市場
なんていうか、学歴の壁を超える最大のチャンス。
学がなくても良い環境で良い待遇で働けます。
やるんなら組み込み制御、C言語です。それ以外は考えられない。
CADなんかやってる場合じゃないです。
地元志向ならやむなしですが、CADやって地元の小さな製造業に行くよりも、組み込み制御、C言語やって近隣の大手企業を目指したほうが断然お得です。
今ならそれがたやすくできますし、向こう20年ぐらいはそのトレンドは続くと思います。
(20年以上未来についてはあまねく職業、予測不能です。医師の仕事がAIに取って代わられてるかもしれません。)