2014年の2月頃。
その頃身の回りで超常現象が次々と起きて、戦々恐々としていた。
オカルト否定派だったので、それが超常現象だと気付くまでしばらく時間がかかった。
理由があって、詳細については書かない。
色々ありすぎて、どんなことがあったのか、いちいち覚えていないというのもある。ノートをつけておけば良かったな。
ただひとつだけ、とても印象深い出来事があったので、そしてそれが意味深いものに思えるので、記しておきたいと思う。
当時自分に何が起こっているのかまるで分からず、PCで調べ物をしていたときだった。
突然バチンという音がした。
静電気が起きたときみたいな音で、耳でしっかり聞こえるぐらいは大きな音だった。
すると、手元にあったiPodの電源が勝手に入っていた。
自分で電源を入れたわけでも、消し忘れていたわけでもなく、ひとりでに電源が入ったのだ。
iPodの画面には、Bill Evansのアルバムが流れていた。
アルバムは「Alone(again)」。
- アーティスト: Bill Evans
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The Touch Of Your Lips
In Your Own Sweet Way
Make Someone Happy
What Kind Of Fool Am I
People
。。。。。と、曲名が流れていった。
その頃Bill Evansをよく聴いていたわけでもなかったので、なぜBill Evansのアルバムが流れたのかよく分からない。
そもそもBIll Evansと言えば、Scott LaFaroと共演した4枚のアルバムがJazz史上意味のあるアルバムと言われていて、なぜわざわざ「Alone」なのかも分からない。
ただ、Make Someone Happyと言われているような気がした。
自分はあの世の存在も輪廻転生もあると思っているが、特定の信仰もなければ、特定のスピリアチュアリズムに師事していることもない。
むしろ何冊かのスピリチュアリズムの本にあたってみて、(本によって書いてある内容がまちまちなので)わけが分からんと思っているぐらいだ。
ただ最近のスピリチュアリズムの傾向として、キリスト教の考え方(あるいは西洋宗教の考え方)の影響を強く受けていることが多く、すべての魂は(そして宇宙というものはそもそも)一つにつながっており、その本質は愛であると説いているものが多いように思われる。
自分もそのことを腑に落ちて納得得心しているわけではない。
ただ、Make Someone Happyと言われると、何か一脈通じるような気がして、そのようなことことを告げたかったのではないのかと、いまでも割と強く心にひっかかっている。
それで自分が周りの人を幸せにするような人間になれたのか?
「程遠い」としか言いようがない。
自分は元々孤独癖があるような人間なので、周囲の感情には鈍感な方だと思う。年相応に少し足りない程度には、気遣いはできるようになったとは思うけど。
いろいろと激しい体験をした時期だった。
それで結局何かが激的に変わったのか?と問われれば、そんな事はまるでなく、現実は知らん顔で相変わらず淡々と進んでいく。
自分がさほど成長したとも思えない。
ただ、Make Someone Happy(人を幸せにしなさい)という言葉が、深く心に残っただけだ。