「男性性を競う文化」をより中立的なものに変えたい。を読んで。

年初から勝間和代さんのブログのエントリーを見て、いろいろと思うところがありました。

katsumakazuyo.hatenablog.com

 

日本の社会で活躍する場合、男性性を要求されることが多く、それが問題であるとのご認識です。

確かに会社組織ですと、リーダーシップとは男性的なイメージがあります。

メルケル首相にしても、メイ首相にしても、男性的なリーダーシップを発揮できたから政界で上り詰めたのだろうなぁ、と、なんとなんく直感的に思います。

 

これは確かに女性が社会で不当に扱われているとも考えられ、改善を模索する必要はあるでしょう。

 

しかし、小生がこのエントリーを読んでまず思ったのは、あー、既存の会社組織を変えようとしても無理筋だな。どっかに自分のいやすい場所を作るなり見つけるなりしたほうが早いな、というものでした。

 

日本社会というか、会社について言わせてもらえば、これを変えていこうとすると、おそらく30年単位の時間が必要で、その変化もどの程度女性に好ましいものに近づけるのか、なかなか難しいところがあると思います。

 

それよりも最初から女性が女性らしく生きられる職業なり場所を探したほうが、多分スジが良いのです。

 

女性が女性らしく働ける職業ってなんだろう?

さらにそれが「社会で活躍している」と世に認められるような生き方ってどうだろう?

と考えると、ちょっと難しいな、と思いました。

 

例えば美容師さん。

女性に人気の職業で、自分でお店を持てれば、女性性を活かした経営をしていけるかもしれません。

ただ、美容師さんが自分でお店を持って、生業としてやっていけることは、小生には「人生の大いなる勝利」に思えますが、勝間さんが言う「社会で活躍している」とはちょっとニュアンスが違うような気がします。

 

勝間さんが言う「社会で活躍している」とは、いわば「有名性」を伴った活躍、と考えてみたらしっくり来るでしょうか?

「有名性」もテレビで全国の誰でも知っているから、街のちょっとした有名人まで、いろいろとあるのでしょうが、「社会で活躍している」は、単に「自活している」とはちょっとニュアンスが違うのかな?と感じています。

 

だとすると、「起業して成功する」くらいしかないのじゃないのかなぁ。

前述のとおり、既存の企業で女性性を活かして出世することは相当難しいと(小生は)考えていますので、自分でその場を作っていくしかないのではないでしょうか?

 

勝間さんはご自身の勝間塾で起業を推奨しておられます。

起業に成功することは、男女を問わず人生の自由度を大きく上げる(と思われます)ので、女性性を活かすことも既存の起業に所属しているよりは、発揮しやすいと思います。

 

それこそ勝間さんご自身が女性性を活かしながら、世の中で「活躍する」姿を見せていく、仲間の女性達が同じく「活躍する」姿を見せていく、そのロールモデルを提示しつづけていくことなのかな、と考えました。

 

前述のとおり、今の日本の社会に課題はあるとは思います。

しかし、その問題とがっぷり四つになっても得るところは少ないだろうなぁ、とも思います。

 

今後の勝間さんの「問題の捉え方」と「その解決方法の提示」に関心を持っていきたい次第です。